SEだった俺が、SEのリアルを教えてやんよ
S(庶務) E(エンジニア)
お疲れ様です。
突然だが、俺はSEとして働いていた。 思い返してみると、SEとして働いていた数年は理想とのギャップに苦しみ続けた日々でした。たぶん、SEに向いてない人にとっては、SEの仕事は本当に地獄。「ああ、もっと早くSEの実情を知っておけば・・・。」やはり世間のSEのイメージと、実際のSEには大きな乖離というかギャップがあると思います。
そこで今回、SEのリアルを記事にしてみようと思う。あくまで一個人の考えだが、偏ることなく公平にSEの良い面も悪い面も書き上げていこう。就活生の方、SEに転職しようとしている方、必見です。
SE≠Google
SEと聞いて、どんな仕事をしているだろうか?Googleや有名なゲーム会社でやるような新しいモノを創造、未来を創る仕事を考えたあなた。その考えは非常に危険です。残念ながらSEの仕事は、グーグルのようなクリエイティブな仕事はめったに無い。「今まで手作業だったけど、ちょっとIT使って自動化したいな~」。こういった、要望をあの手この手で実現する仕事です。例えば、対人でお金のやり取りをやっていたコンビニレジの自動化。本屋で本を検索できるようなソフトウェアの構築 etc...。ちょっと地味なシステムの構築が主な仕事です。
SEの業務形態
スタートは、上流SE(対顧客を主な業務として、お客のざっくりしたシステム構築の案件を受注する会社)から。上流SEは、プログラミングができる訳ではないので、業務を下請けに依頼します。下請け会社は何かしらの強みを持っています。例えば、”A”に強みがある会社(例えば、java,クラウド,データベース)は、毎回”A”の業務依頼を受け、”A”の仕事を続けます。仕事を依頼する立場で考えれば、”A”に強みがある会社にわざわざ”B”を依頼する訳ないですよね。”A”に強みがある会社は”A”を。”B”に強みがある会社は”B”を庶務的に、やり続けるのです。
SEに向いてる人
それでは、SEに向いている人。仕事が苦にならない人。の条件を列挙しておこうと思います。これはあくまで私の考えです。現役SEの方で、「いや、違うだろ」という意見があれば、ご意見下さい。
①おしゃべり(言い訳)が得意
よく言われることだが、コミュニケーション能力がとても大事です。正確には言い訳する力がとても大事です。SEは様々な無理難題を要求されます。そして、要求される無理難題は努力や根性で克服できるものではありません。その際、IT知識の全く無いクライアントにできない理由。納期が遅れている理由。これらを踏まえた代替案。を分かり易く伝え納得させないといけないんです。理系というよりか、文系の方が向いている。そう思います。
②読解力がある
やはり、理系よりも文系の方が向いている。SEの仕事は、手順書, 基準書, マニュアルだらけ。それらを一回読んで正確に理解できる読解力が必要です。活字アレルギーの人、何度文章を読んでも理解できない人には、本当につらい(笑)
③スケジュール管理が得意
SEは、納期!納期!納期!です。納期に常に追われることになります。夏休みの宿題であれば、無計画でも前日に超頑張れば終わらせることができますが、システムの構築は膨大な人と時間が必要です。無計画ではまず達成できません。リリース日から逆算して、「1月はココまで作って、2月はココまで」というように、現実的で具体的なスケジュールを立て、大人数を動かし、管理する必要があるのです。
④マニュアル,規則に隷属できる
SEは、マニュアル人間でなければならない。特にクリエイティブな発想必要とされていません。依頼を受けたマニュアル順守でシステムを構築するのです。「え?待ってこれ規則に反してない?」「このマニュアルの第一項と第二項を順守するためには、どうすればよいか?」と言った風に、マニュアル,規則を全面的に受け入れ隷属できる人がSEには向いていいます。
⑤ケアレスミスが少ない
SEのケアレスミスは致命的です。特に誤字脱字。ブログであれば「やべ、文字間違えた、すぐ直そ」で解決で障害は起きませんが、プログラムだと障害に直結します。一文字の間違いも許されません。何千、何万のプログラムを一文字の誤字もなくコーディングする能力が要求されます。ケアレスミスの多い人は、絶対にこの仕事は向いてません。
どうだったでしょうか? 無口で整理整頓ができないけど天才的な技術で伸上がったSE。なんてものは、ただのメディアが作り出した妄想です。どの業界でもそうですが、仕事ができる人は飲み会で盛り上げ役に徹するような社交的な能力にたけた人です。
SEのやりがい
システムが動いた時。ですかね・・・。やりがいというか、ホット一安心します。終わった、よかった。
SEの強み
システム構築に関する需要はあるので安泰。潰しがきく。
以上です。あくまで一個人の所感です。色々な意見を参考にしながら、SEへの就職転職は慎重に!ではっ!