へちやぼらけのブログ

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【シャドバ×統計】データ分析から見えた「シャドバの過去と現状、そしてこれから」

データ分析から、今のシャドバ界隈をぶった斬る!

お疲れ様です。今回はシャドウバース(以下、シャドバ)のデータを解析します。データは、ウェブスクレイピングにより取得しました。取得の方法は前回の記事参照だ。

解析するデータはどんなデータなのか?下に載せました。こんな感じです↓

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「クラスごとの戦歴データ」を時系列ごとに取得しています。year=1は、2018年1月1日~2018年1月7日の戦歴データ。そこからyearが1増えるごとに翌週、翌々週、翌々々週・・・の戦歴となっております。以下、year以外の変数も説明。

●class:エルフ、ロイヤル、‥の7クラスある。
●N_use:そのクラスが使われた回数。
●Rate_use:N_use / 全クラス数。
●Rate_FirstV:先攻の勝率。
●N_win:勝利数。
●Rate_V:勝率(=N_win / N_use)。
●Rate_SecondV:後攻の勝率。

◎データから見える問題点

 ということで、データ分析します。まずは、各ランクごとの使用割合をグラフ化した。下の円グラフがそれだ。グラフを見る限り、ランクMの使用割合が非常に高いことがわかる。集計の結果、シャドバプレイ人口の実に8割がMaste(GrandMaster含む)であることが分かった。

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それ以外のランクで全体の2割を占めており、低ランクになるにつれて、対戦数(使用数)が減少。ランクBに至っては、対戦数(使用数)が全体の2%(0.2割)ということが分かった。

シャドバ人工の高ランク化が一目瞭然。シャドバを新規に始める層が減ってきていると解釈することも可能だろう

ちなみに、時系列ごとに各ランクの使用数をグラフするとこんな感じ。

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電図の様に、ある時点を境に一気に対戦数が急上昇する。これは、新カードパックの登場によるものである。新しいカードパックの登場で、ここまで増加するのは驚きだ。

2018年3月に登場した「起源の光・終焉の闇」に関して言えば、登場以降、対戦数が4倍に激増している。

ただ、year=30~70では新弾の登場にも関わらず、対戦回数の急上昇に繋がらなかったようだ。

しかし、year=75に登場した「リバース・オブ・グローリー」で勢いを取り戻した。過去のシャドバユーザーを呼び戻すことに成功したのだろうか?

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続いてクラスごとの使用推移を時系列で見てみよう。こんな感じ。

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時期によって使用率にブレがあるが、どのクラスも使用率10%~20%付近で推移している。

特筆すべきはヴァンパイヤ。year=75付近の「リバース・オブ・グローリー」登場時にヴァンパイヤの使用率が5割になっている

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俺は、グラフを描いてみて目を疑った。集計ミスか?と思い、元のデータを確認したがマジらしい。

「リバース・オブ・グローリー」は、ヴァンパ有利なカードがバンバン登場してたしな‥。使いたくのも頷ける。

◎相関関係を確認。

 さて、使用率勝率には相関があるのだろうか?

このゲームは勝つことが目的ですから、勝ち易いクラスであれば当然使用率が増えるはず。というのは何となく想像がつく。

ということで図示。予想通り、使用率と勝率には明らかに正の相関があることがわかる

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 これだけと考察に欠けるので、気付いたことをもう1点ご報告。

の図をよ~~く見て欲しい。勝率が上がれば上がるほど、使用率に大きなブレが発生しているようだ。同じ勝率でも、使用率がそこまで伸びないこともあれば、使用率が爆上がりする場合もある

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は、「勝率」「使用率」「先攻勝率」「後攻勝率」の4変数で、各クラスで相関係数を求めてみた。相関係数とは、2つの変数の類似度を表現する数。-1から+1までの値を取り、+1(もしくは-1)に近づく程、2つの変数の類似度は大きいと言える。

この相関係数を表にして纏めたモノを相関行列と呼ぶ。ということで、各クラスごとに4×4の相関行列を描写したぞ。↓↓

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こんな感じです。ビショップを除き、どのクラスも同じ様な相関行列になった。どれも相関係数「0.7~0.9」位だ。「使用率」「勝率」「先攻勝率」「後攻勝率」、どれもデータとして類似度が強いと言える。

の相関行列の調査で語るべきはビショップ。先攻勝率と後攻勝率の相関係数が、このクラスのみ0.3となった統計学的に相関係数0.3は『弱い相関』ということになる。

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これは要するに、ビショップは環境によって「先攻と後攻で勝敗がハッキリと分かれるクラスである」ということだ。

補足データとして、下の折れ線グラフをみて欲しい。これは、先攻の勝率から後攻の勝率を引いた数値の推移を表している。縦軸は「割合」、横軸は「year」である。ビショップはシアン色で、比較用としてドラゴンを赤色で描写している。

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ドラゴンは0.05付近で安定的に推移してる一方、ビショップはシーズンによって、大きくブレていることがわかる。ビショップは環境によって「先攻と後攻で勝敗がハッキリと分かれるクラスである」。良いことを知れました。

◎ドラゴン=ネクロ?

 続いて、似たようなクラスを見つけていきたい。統計的な用語で言うと「クラスタリング」をしてみたいと思う。クラスタリングに使う変数は、yearごとの勝率とした。新規カードの追加によってクラスの勝率は激しく変化するが、似たような勝率の推移をしているクラスは何なんだろうか

まずは、全クラスの勝率を折れ線グラフで確認した。

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わかりづれーな‥。ということで、k-meansと呼ばれる手法を使う。これは傾向が似ているデッキを特徴別にグループ化してくれる便利なクラスタリング手法だ。実行結果が以下。

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解析の結果、「ドラゴン&ネクロ」「ビショ&エルフ&ネメシス&ロイヤル」「ヴァンプ」の3つにグループ化することができた。

特徴別にグループ化できたところで、ドラゴンとネクロの勝率推移を見てみよう↓↓↓。確かに、ドラゴンネクロの勝率推移似てるな…。

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では続いて「ビショ&エルフ&ネメシス&ロイヤル」の勝率推移↓↓↓。ロイヤルのブレが激しいモノの、似たような推移となっている。k-meansにかける際、識別クラス数を4とかに増やしてみると、ロイヤルがこのクラスタから抜けるのだろう。

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最後に「ヴァンパイヤ」。このクラスは似たようなクラスがいない。言うならば、独自の推移を歩んでいるクラスだ↓↓↓。確かに、他のクラスには無い「揺れ幅の激しい推移」となっている。

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うちょっと、平滑化して分かり易く図示したのが下の画像↓↓。こんな感じで勝率が推移しています。

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ドラゴンの勝率が高い環境だと、ネクロの勝率も高い(逆もまた然り)。エルフの勝率が高い環境だと、「ロイヤル」「ヴィショップ」「ネメシス」の勝率も高い(逆もまた然り)。ヴァンパイアは独自路線。ということだ。

◎シャドバは後攻有利!

シャドバは先攻有利なゲーム。という印象が強い。しかし、現状においてはその認識は間違っている。下の図を見て欲しい。これは、各クラスごとに「先攻勝率-後攻勝率」を時系列に並べたものだ。

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確かに「リバース・オブ・グローリー」登場前は、先攻勝率-後攻勝率>0(⇔先攻勝率>後攻勝率)な状況が続いていたが、「リバース・オブ・グローリー」登場後、先攻勝率-後攻勝率<0(⇔先攻勝率<後攻勝率)方向に下降。現状、後攻でも充分戦える環境になっている。

ビショップ・ドラゴン・ネメシスに限って言えば、寧ろ後攻の方が勝率が高い。という状況になっているのだ。

◇最後に

ここまで記事を読んで頂きありがとう。とあるサイトから引っ張ってきたデータのため、シャドバプレイヤーの母集団とは異なる部分もあると思う。しかし、ある程度の目安にはなると思い、今回解析を実施してみたぞ。これからも、色々データ解析していくので、よろしかったら購読よろしく!youtubeもやっているので、良かったら登録してね!